Pianist 田村真穂 Official Website!!

ピアニスト田村真穂の公式ブログ。
好評を頂いておりました「mahopooパリ通信」の続編となります。日々邁進する私の記録、コンサート情報などを掲載します。
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東山魁夷せとうち美術館コンサート
10月11日、東山魁夷せとうち美術館、夕焼けコンサート「廻る季節とモーツァルト〜魁夷の愛したモーツァルト」
皆様のおかげで無事に終えることができました。

美術館のある沙弥島(しゃみじま)の夕日は絶景。高校生の頃からそっと一人訪れる私の大好きな場所でした。ここで瀬戸内海に落ちてゆく夕日を見ると、いつもつーっと涙が出て、心がすっきり晴れやかになるのです。

この日の前日、真っ赤に燃える夕焼けの中を歩いてリハーサルに向かいました。
美しい夕日を全身に受けて弾いているとき、自分の演奏から、今まで聞いたことのない音を確かに聞きました。あれは、、、。

この日の前前日、私は母校で練習をしていました。
ピアノが常設でない会場に、美術館が借りてくださったのは、坂出高校のピアノ。
本番のピアノで練習したいと無理を言って、厚かましく母校を訪れた私。

音楽棟。管楽器の練習の音や話し声、運動場や体育館から聞こえてくる部活の練習の音。慣れ親しんだ懐かしい音が聞こえてくる練習室で、私は音高生。遠い昔なのに、みごとにタイムスリップ。「まほー。」セーラー服姿で小脇に楽譜を抱えた理恵ちゃんやかいちゃん、あゆみ達が今にもドアを開けて入ってきそうです。
あぁ、私には素晴らしい思い出がいっぱいある…。感慨に浸りながら、幸せに練習をさせていただいたのでした。


当日、切なくなるくらい美しい夕焼けの中、たくさんの皆さんが遠路はるばる集まってきてくださいました。
結局、定員80名のところを、なんと160余名もの方にいらしていただきました。
すごく嬉しい反面、立って聞いてくださっている方も大勢おられて申し訳なかったです。足や腰が痛い方じゃなかったかしら。。。小さな子が疲れてしまわなかったかしら。。。

美しい夕闇がいつしか夜の帳をおろし、海に航行する船の灯りがちらちらし始めた頃、コンサートは始まりました。

会場は、水を打ったような静けさ。皆さんすごく真剣に聞いてくださっています。田村ピアノ学校の小さな皆さんも、信じられないくらい静か。咳一つ聞こえません。
弾き始めてどれくらい経ったでしょうか。あっ!この音。昨日、夕日の中で感じたのと同じ。自然界にある「ゆらぎ」と同じゆらぎを持つモーツァルトが、瀬戸内海に少し漏れ、波の音と共鳴したように思いました。

東山魁夷も、モーツァルトを聞いて、この瀬戸内で、きっと同じ体験をした。。。


詩の神よ
あなたへの 一途な祈りとして
願わくは、私の感覚をことごとく広げ、あなたの足元で、この世界に触れさせてください
まだ降り止まぬ 夕立の重みに 低く垂れ込めた 7月の雨雲のように
願わくは、私の感覚のすべてを あなたの戸口に 跪かせてください
あなたへの 一途な祈りとして
願わくは、私のすべての歌の様々な旋律を 一つの流れに集め 沈黙の海に流れ込ませてください
あなたへの 一途な祈りとして
望郷の思いにかられ 夜を日についで 山間の古巣へ翔び続ける 鶴の群のように
願わくは、私の全生涯を 永遠の故郷へ向かって 旅立たせてください
あなたへの 一途な祈りとして

                          〜タゴールの詩《キタンジャリ》から




Photo by H.Taki 


とても幸せなコンサートをさせていただきました。

東山魁夷せとうち美術館の館長様、皆様、大変お世話になりありがとうございました。
応援してくださった皆様、聞きにいらしてくださったすべての皆様に、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

2014.10.12 四国新聞朝刊
   









 
10:39 | コンサート情報 | - | - | author : ピアニスト 田村真穂
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