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ピアニスト田村真穂の公式ブログ。
好評を頂いておりました「mahopooパリ通信」の続編となります。日々邁進する私の記録、コンサート情報などを掲載します。
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 「世界のブックデザイン展」!

地下鉄の壁のチラシが、ふと目に留まりました。

「〜 毎年3月にライプツィヒブックフェアで公開される「世界で最も美しい本コンクール2013」の入選図書をはじめ、日本・ドイツ・オランダ・スイス・オーストリア・カナダ・中国・ベルギーの各コンクールで入賞した優れたデザインの書籍およそ200点を展示します。〜」

世界中の美しい本が集まっている展覧会が開かれていると知って、行かずにおけます?

場所は、印刷博物館P&Pギャラリー。飯田橋から13分。

なんかこの道、歩いたことあるような……と思いながら到着すると、そこは何回か演奏したことがあるトッパンホールでした。


懐かしいトッパンのえほんもふと思い出しました。素朴は洗練、本全体があたたかな春の空気に満ちているような絵本。



本好きな両親のおかげで、家にたくさんの本がありました。

上品かつ重厚、威厳に満ちた歴史の本、

緑色の風を含み爽やかに佇む詩集、

すっきりと端正な哲学書、

時空を超えて世界中に旅をし、主人公と親友になれる夢の世界名作全集は、

繰り返し読みボロボロにした本。角は例外なくつぶれ、背表紙の布はすりきれ、綴じてある糸が切れ、表紙から中味がはずれてしまっています。

私はどんな時も本と一緒でした。


幼い頃から美しい本が大好きでした。


トッパンホールで見た美しい本、

オランダの「この山、それは私です」。

文字はなく、シルエット的な黒い山の写真が途切れることなく、延々と続く。その黒い山を追ってページをめくるうち、奥へ奥へと引きこまれていくような不思議な感覚に囚われる。

展示のコメントの、「イライラするようなコントラストは次第に、より深い意味を持つようになる。」に同感。

強烈な個性を持ったこの本は、はじめの印象とは真逆に、つまり、


光を吸収する石炭の黒のように、光を吸収する写真ギャラリーとなる!


すごい力を持っている本だ!驚いてしまう。



形の自由な本も。

「のびのびずかん」は、新幹線車両を図解した日本の絵本。ポケットサイズの長細い箱から取り出し、折りたたんであるものを広げると、、、わあっ!長〜い長〜い新幹線に。

パラパラめくると表情豊かな猫がアニメーションのように生き生きと動くのは「猫のあいさつ」。ユニークで、思わずクスクス笑ってしまう。そして、思わず買ってしまう。

オーストリアの「架空の動物の動物園」は、開くとアコーディオンのような形状になっていて、流れる音楽のように次々と面白い動物が姿を現し、わくわくが止まらない。



圧巻は中国の「書と法」。漢字の美しさを再認識。

中国独自の製本、独特な紙の質、黒々とした墨の色、すべてのバランスが素晴らしく、ため息とともに暫く見入ってしまう。

エストニアの手の中にしっくりとおさまる小さな本は、すごく大事なものという気がするし、

ドイツの淡い色合い、控えめに乾いた明るさの本は、すうっと思い出の世界にいざなわれるようで、懐かしさが込み上げてくる。

電子書籍の時代だけど、本の圧倒的な存在感、あふれる魅力をたっぷりと味わい、あらためて、あぁ、やっぱり本はいい!





私のたくさんある宝物の本の中から、「美しい本」を一冊。



大好きな畦地梅太郎と、大好きな室生犀星が夢のコラボ。

最高に贅沢な詩集。



「本」

本を読むならいまだ
新しい頁をきりはなつとき
紙の花粉は匂ひよく立つ
そとの賑やかな新緑まで
ペエジにとぢこめられてゐるやうだ
本は美しい信愛をもって私を囲んでゐる










 

09:04 | 日々のこと | - | - | author : ピアニスト 田村真穂
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